7県で構成されている九州地方(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県)。

「辛子明太子」製造量全国一の福岡県では、いちごのあまおうや博多なすなど有名な特産品が多い。
有田焼や伊万里焼、唐津焼などの伝統工芸が多く伝わる佐賀県では、嬉野の玉力茶が有名。
諸外国との窓口として栄えた長崎県では、「卓袱(しっぽく)料理」や「皿うどん」、「ちゃんぽん」など異国情緒ある料理が多く伝わっている。
世界最大級のカルデラがある熊本県は農業が盛んで、「ふるさと伝統野菜」15品目の伝統野菜振興を進めている。
全国98％のカボスを生産している大分県では、関あじと関さばが有名。
畜産と農業が盛んな宮崎県では、宮崎牛や宮崎地鶏、ピーマンが有名。
鹿児島黒豚や薩摩地鶏が特産品である畜産全国一の鹿児島県の郷土料理は、人気ランキングトップ10に4料理が入っている(2位「鶏飯」、5位「きびなご料理」、8位「豚骨料理」、10位「さつますもじ」)。

観光地では熊本県の熊本城、鹿児島県の奄美大島が有名。鹿児島県の屋久島は、世界遺産に認定。温泉の源泉数と湧出量が全国一の大分県には、にっぽんの温泉100選で3位に輝いた別府温泉と同13位の湯布院がある。熊本県には、同4位に選ばれた黒川温泉がある。

12世紀頃から中国や朝鮮、東南アジアの国々と交易を行っており、諸外国の文化の影響を受けながら、現在にも伝わる独特の文化が形成された沖縄県。無人島を含めて160の島からなり、島や集落によって、微妙に文化が異なると言われる。食文化も独特で、「豚の鳴き声以外を全て食べる」と言われる程に、発達している豚肉料理。「ゴーヤーチャンプルー」や「沖縄そば」、「ジーマーミ豆腐」などの郷土料理。世界的にも有数の長寿圏である沖縄の食文化は注目を集めている。日本のビーチリゾートとして人気を集める沖縄には、沖縄美ら海水族館や琉球村などの多くの観光名所がある。琉球王国のグスク及び関連遺産群は世界遺産に認定されている。