熊本県の郷土料理(選定料理)いきなりだご

- お土産に、お茶のお供に、熊本名物「いきなり」団子 -

いきなりだご

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた熊本県の郷土料理。

 輪切りにしたさつまいもと餡を小麦粉の生地で包んで蒸し上げる、熊本県に昔から伝わる郷土菓子。

 「いきなり」とは熊本の方言で「簡単」という意味で、「だご」とは団子をさします。手早く「いきなり」作れることから、その名が付いたという説もあります。繁忙期の農家のおやつとしてうまれた料理とされます。戦後、食糧難の際には餡を入れない「いきなりだご」が多く振る舞われたといわれています。

 今では熊本おふくろの味として、定番のおやつとして、全国各地の物産展などで人気です。


いきなりだごのレシピ

 分量:8人前
薄力粉125g
だんご粉40g
砂糖25g
8g
熱湯約90cc
つぶあん100g
さつまいも大1本

(熊本県産)
1.
生地を作る。ふるいにかけた小麦粉、だんご粉、砂糖、塩をボウルであわせ、熱湯を少しずつ入れながらまぜていき、耳たぶくらいの固さになるまで練る。その後ラップで包んで30分寝かせる。
2.
餡を作る。さつまいもの皮をむき厚さ5mmの輪切りにした後、水に約10分さらしてあく抜きをする。その後ペーパーなどでしっかりと水気をふき取り、さつまいもとつぶあんを交互にのせた餡(ともに2かたまりずつが目安)を8つ作る。
3.
1で出来た生地を8等分にし、だんご粉を打粉にそれぞれ手のひらぐらいの大きさにめん棒で薄くのばし、2の餡を底の部分で包みこみ、約25~30分蒸す。
4.
蒸しあがったら完成。召し上がるまでに固くならないよう一つずつラップで包んで保湿させます。
調理のコツ
「いきなりだご」は熊本県の郷土菓子。家庭におけるおやつや来客へのもてなし、日常のお茶請けとして作られてきました。美味しく召し上がるコツはできたてを食べること。つぶあんをこしあんにしたり、さつまいもとつぶあんの量を調整するなどして、気軽にお試しください。あわせる飲み物はもちろん、日本茶です。保存はラップをし冷蔵庫へ、食べる際はそのままレンジで十数秒。翌日内には召し上がって下さい。
銀座こじま屋 店主 三國