香川県の郷土料理(選定料理)あんもち雑煮

- あんこと白味噌!?意外な組み合わせ -

あんもち雑煮

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた香川県の郷土料理。

 煮干しと白味噌の汁に、大根、にんじんなどを入れ、丸もちを入れて食すお雑煮。あんこ入りの餅を使うのが特徴。

 白味噌を使うのは、保元の乱(1156年)に敗れ、讃岐に流された崇徳上皇のもとへ京から行き来する人々によって伝えられたといわれています。もちの中にあんを入れたのは江戸時代、「讃岐三白(塩、砂糖、木綿)」と呼ばれた名産品の砂糖を正月に楽しむため、庶民が小豆あんもちの形でこの料理に取り入れたそうです。

 現在でも、香川県では正月に多くの家庭で食べられています。


あんもち雑煮のレシピ

 分量:5人前
丸もち
(あん入り)
5個
金時にんじん
(3~5cm太)
80g
大根
(3~5cm太)
50g
煮干しのだし汁約5カップ
白みそ100~130g
豆腐1/3丁
青のり少々
1.
大根、金時にんじんは3mmほどの輪切りにする。
2.
煮干しでだしを取り、1を入れて煮る。
3.
野菜が煮えたらもちを入れ、少し柔らかくなったら、白みそを汁で伸ばして入れる。
4.
3cm角の1cmの厚さに切った豆腐を入れて一煮立ちする。
5.
椀に盛り、さっとあぶった青のりをふる。
6.
具は地域によっていろいろで、里いも、ごぼう、油あげを取り合わせたり、椀に盛った際、花かつおや青ねぎを散らす地域もあります。

家族仲良く円満でありますようにとの願いを込めて、野菜は輪切りにするといわれています。

正月のお雑煮にあんもちを使うのは、全国的にも珍しく、讃岐ならではの味です。