山口県の郷土料理(選定料理)ふく料理

- 伊藤博文のお墨付き。下関のふく(福)料理 -

ふく山椒煮

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた山口県の郷土料理。

 山口県で「2500年以上前から食されてきた」と伝わるふく料理。県内では、幸福の「福」にかけて縁起をかついで、フグのことを「ふく」と呼びます。

 戦国時代、多くの武士がフグの毒にあたったことから、豊臣秀吉によってフグ食禁止令が出されました。そして明治時代、長年続く禁止令を解くように働きかけたのは、フグの美味しさに感動した、周防国(現在の山口県)出身の初代総理大臣の伊藤博文でした。

 下関市には「下関ふく連盟」が存在し、様々なイベントを通してふく料理を伝えています。


ふく山椒煮のレシピ

 分量:2人前
ふぐのあら250g
里芋2個
かぶ1/2個
ごぼう1/8本
木の芽適量
実山椒適量
(佃煮でも代用可)
だし汁4
1
みりん2
醤油0.5
砂糖少々
1.
材料を揃えて下さい。
2.
ふぐのあらをさっと湯通しして氷水に入れた後、取り出す。里芋とかぶは食べやすい大きさに切り下茹でしておく。
3.
鍋にだし汁、酒、みりん、醤油、砂糖と2のふぐ、食べやすい大きさに切ったごぼうを入れ火にかける。
4.
そのまま火にかけ、だし汁が半分ぐらい煮詰まったら
下茹でした里芋とかぶを入れ更に煮詰める。
5.
だしにトロみがつくまで煮詰まったら、実山椒(又は山椒の佃煮)を入れる。
6.
艶出しのためにみりんを少々かけて、器に盛り木の芽を添えて完成。