新潟県の郷土料理|(選定料理)のっぺい汁
- 新潟県、家庭料理の代表。地域の食材を余すこと無く活かす -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた新潟県の郷土料理。
鶏肉、ニンジン、ゴボウ、レンコン、サトイモなどの季節の食材を鍋で煮込む汁物です。片栗粉などを用いず、サトイモで自然なとろみを付けるのが特徴。汁物としては珍しく、冷ましてから食すこともあります。新潟県において、サトイモと並ぶ名産品であるサケを加えることもあります。
県内におけるバリエーションは多彩で、新潟県の豊かな食文化を背景とした家庭料理の代表作といえます。正月やお盆などの年中行事の際に各家庭で楽しまれています。
のっぺのレシピ分量:2~3人前 |
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1. 干し貝柱と干し椎茸を水で戻す(椎茸の戻し汁は後で使う)。里芋とにんじん、れんこん、あくぬきこんにゃく、たけのこの水煮を、約1cm幅のさいの目に切る。 ※にんじんを下茹でしておくことで、全体的によりよい食感に仕上がる。 ![]() 2. 材料内【A】と1、戻した貝柱をほぐして鍋に入れ、強火で炊く。 ![]() 3. 沸騰したら弱火にして、食材が柔らかくなるまで炊く。適宜あくを取る。にんじんが煮えたら完成の目安。冷やしてお椀に盛り、切ったさやえんどうを散らして出来上がり。 ![]() 調理のコツ
のっぺは汁物というよりは煮物に近い、具を食べる料理です。ぜひ柔らかい里芋で作ってください、とろみが出やすいですよ。美味しく作るコツは、じっくり冷まして仕上げること。そうすることで味わい深くなります。冷蔵庫で冷やすのではなく、氷水を張ったボウルで鍋ごとじわじわと冷やすのがおススメ。保存する際は冷蔵庫でOK、3日間はもちますよ。実は新潟では、鮭といくらを入れることが多いです。入れるタイミングは手順2、他の食材と一緒に炊くんです。お試しくださいね!
支配人料理長 山田 哲也
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