新潟県の郷土料理|(選定料理)のっぺい汁
- 新潟県、家庭料理の代表。地域の食材を余すこと無く活かす -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた新潟県の郷土料理。
鶏肉、ニンジン、ゴボウ、レンコン、サトイモなどの季節の食材を鍋で煮込む汁物です。片栗粉などを用いず、サトイモで自然なとろみを付けるのが特徴。汁物としては珍しく、冷ましてから食すこともあります。新潟県において、サトイモと並ぶ名産品であるサケを加えることもあります。
県内におけるバリエーションは多彩で、新潟県の豊かな食文化を背景とした家庭料理の代表作といえます。正月やお盆などの年中行事の際に各家庭で楽しまれています。
のっぺい汁のレシピ分量:6人前 |
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1. 干し椎茸を水で戻す。戻し汁100ccほどを取っておく。 里芋は皮をむき六方切りから拍子切りにし、塩でもみぬめりを取る。にんじん、こんにゃく、しいたけ、たけのこを拍子切りにする。ごぼうは乱切りにする。えのきは根を取り、2つに割る。上記材料を、水にさらしておく。 2. 鶏もも肉、鮭をひと口大に切り、別々の鍋で湯がく。(軽く沸騰させる程度) 3. 鍋に湯を沸騰させ、1を30秒ほど湯がく。その後流水にさらし、ざるで水気を切っておく。 4. 鍋にかつお出汁、1の干し椎茸の戻し汁を入れ、酒、みりん、しょうゆ(濃口と薄口)を加え、2と3で準備した材料を加え火にかける。 湯が沸騰したら弱火にする。(にんじんと里芋に火が通るまで) 5. 4を椀に盛り、好みでいくら、三つ葉、絹さやをのせて、いただきます。 調理のコツ
新潟県の季節の食材を煮込んで作る「のっぺい汁」は皆に愛される庶民の味。里芋の自然なとろみを付けるのが特徴で、工程3を省き丁寧にあくを取りながら煮詰めると、より濃厚になります。しめじやなめこなどの山菜、銀杏などを入れても美味しく召し上がれます。汁物にしては珍しく、冷めた状態でも美味しく食べられます。
こんごう庵 神田店 料理長 牛腸(ごちょう)
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