千葉県の郷土料理|(選定料理)イワシのごま漬け
- 昔ながらの製法で作られる、九十九里地域の郷土料理 -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた千葉県の郷土料理。
頭とはらわたを取ったカタクチイワシを塩漬けにし、ゴマ、ショウガ、ユズ、赤唐辛子とともに、2~3日間酢漬けにしたものです。
日本一のイワシの好漁場、千葉県の九十九里沖では、大量に獲れるイワシを長く保存する方法が昔から伝えられてきました。塩辛、まぶりずし、くさりずし(なわずし)、ごま漬け、鹿島漬などがそうです。
その中でもごま漬けは日常のおかずに、酒の肴に、また行事食として広く親しまれ続けています。
イワシのごま漬けのレシピ分量:10人前 |
||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
1. カタクチイワシの頭と腹わたを取り、水が綺麗になるまで血抜きし、8~10時間程、塩水に漬け込みます。その後水洗いし、水気を切ります。 2. 1を桶に移し、材料内[A]をまぜあわせたものをカタクチイワシが漬かるまで注ぎ、5~8時間程漬け込みます。 3. ごまを炒り、しょうがとゆずの皮は細い千切りに、赤唐辛子は種をとって小口切りにし、まぜあわせます。 ![]() 4. 2とは別の桶に2のカタクチイワシと3を交互に重ね、みりんを注ぎ、葉らんで押しぶたをし、2~3日重石をします。水が上がったら逆押し(桶を逆さにし水分をのぞく)をし、水分をのぞいてから、完成です。 調理のコツ
すべての手順を丁寧に行う事がポイントです。じっくり作ってみてください。新鮮で、身が小さくひきしまったカタクチイワシを十分に血抜きにすると、美味しく食べられますよ。ごま漬けの他にも、塩辛、まぶりずし、鹿島漬など、様々な保存食があります。試してみてはいかがでしょうか。
千寿恵 店主 石橋ちず江
![]() |