2022.04.22
全国各地で愛され続けてきた131の食文化が 「100年フード」として認定
地域に根付いた多様な食文化の保護・継承を目的とし、文化庁が取り組んできたプロジェクト「100年フード」。全国の地方自治体や民間団体などから募集を行い、有識者による審査を経て、このほど131件の食文化が選ばれました。
北海道の「ジンギスカン」や、秋田県の「きりたんぽ」、栃木県の「宇都宮餃子」、高知県の「カツオのたたき」といった全国的に知られた料理から、「清水森ナンバ一升漬」(青森県)、「ジャンボうさぎ料理」(秋田県)、「鳴門のわかめ料理」(徳島県)、「頭料理」(大分県)などなど、古くから伝わる郷土料理から比較的新しい料理まで、お菓子やお酒も含めた多種多様な食文化が選ばれています。
●文化庁ウェブサイト 全国各地の100年フード
「100年フード」は、文化庁が進める「食文化あふれる国・日本」プロジェクトの一つ。全国各地に存在する、長く地域で愛されてきた食文化を「100年フード」と名付け、地域の関係者や地方自治体が100年続く食文化として継承することを目指して「100年フード宣言」を行い、国内外に広くアピールしていこうという取り組みです。
この度、全国の地方自治体、協議会、食関連団体、観光協会、民間団体から212件の応募があり、認定基準を満たした131件が認定され、その中から特に有識者の評価が特に高かった15件が「有識者特別賞」として選定されました。
有識者特別賞を受賞した食文化は以下のとおりです。
きりたんぽ(秋田県)/五家宝(埼玉県)/太巻き祭りずし(千葉県) 小田原蒲鉾(神奈川県)/へぎそば(新潟県)/ます寿し(富山県) 若狭地方のニシンのすし(福井県)/静岡おでん(静岡) 大阪の鉄板粉モン文化(大阪府)/ぼたん鍋(兵庫県)/出雲そば(島根県) カツオのたたき(高知県)/皿鉢料理(高知県) 北九州の糠の食文化(福岡県)/ラフテー(沖縄県)
選ばれた食文化は、このあと各自治体、団体において「100年フード」のロゴを使ったPR活動や商品開発などが展開され、「地域の宝」として広く、そして未来に伝えていくことが期待されます。