日頃からハンバーガーチェーンをよく利用するのですが、「モスバーガー」で食事をした際に、あるものに目が止まりました。

それは、入口付近に置かれた、使用する主な生野菜の仕入れ先情報を記載した店内ボードです。どこの地域の野菜を使っているのかを掲示しているハンバーガーチェーンは、珍しいと思い、同社を調べてみました。

海外発のハンバーガーチェーンが多い中で、1972年に日本で誕生したモスバーガーは日本の食文化や地域の食材を取り入れることを大切にしていることが分かりました。

今回は、創業時から日本人の食文化を生かしたハンバーガーを追い求め続けているモスバーガーのある取り組みに迫ります。

全国の地元の名物をハンバーガーに

日本食文化を大切にするモスバーガーは、“地元の名物”をテーマにした商品開発を行っています。

具体的には、全国の店舗スタッフからアイデアを募り、新商品を開発するといった取り組みを2015年より行っています。全国にある店舗のスタッフからのアイデアを集めることで、その地域で愛される名物を商品開発に取り入れようとする視点は、まさに日本生まれのハンバーガーチェーンだからこそではないでしょうか。

例えば、“揚げ物”をテーマにした第三回では、北海道産のポークを使用した「北見しょうゆタレとんかつバーガー」や、名古屋名物海老フライをバンズにはさんだ「名古屋海老フライバーガー」、埼玉県秩父市のご当地グルメわらじカツ丼をイメージした「秩父わらじカツバーガー」、長崎名物トルコライスをイメージした「長崎トルコライス風バーガー」を商品化しました(いずれも販売終了)。北は北海道から、南は長崎まで、趣向を凝らした各地の名物をハンバーガーへと変えています。

そうなると、この取り組みの第四回が気になるところですが、現在まさに販売中との情報を目にしました。

第四回は、「バンズを使用した商品」を条件としてアイデア募集を行い、第三回の倍以上となる2,651件ものアイデアの中から、二つの商品化が実現したようです。

早速食べに行ってみましたので、新商品の味と魅力をご紹介します。

兵庫・加古川　デミグラ牛カツバーガーは食べ応えのある一品

兵庫・加古川　デミグラ牛カツバーガー

まずは、兵庫県加古川市で親しまれているご当地料理の“かつめし”をバーガーにしたデミグラ牛カツバーガーを紹介します。アイデアの元になったかつめしとは、ご飯にデミグラスソースのかかった牛カツをのせ、茹でたキャベツを添えた加古川で70年もの歴史を持つ庶民派グルメです。過去にも、「わらじカツ丼」や「トルコライス」など、ご飯系の料理もバーガーに変えてしまうというモスバーガーの攻めた開発姿勢が、今回の一品でも垣間見えます。

実際に食べてみると、非常に食べ応えのある一品だと感じました。

使われている牛カツは、歯ごたえを感じる食感としっかりとした肉の味が噛むほどに伝わってきます。モスバーガーのご担当者に話を聞くと、牛カツに使用されるもも肉は脂が少なく赤身の多い部位を合わせているとのことで、あの肉々しい食感はこの脂の少ない赤身から実現できているのだと納得しました。

ソースは、かつめしに使われるデミグラスソースをバンズや牛カツに絶妙にマッチするようにアレンジしたモスオリジナルのデミグラスソースとなっており、牛カツの味わいを引きたてています。

本商品についてモスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスに問い合わせてみたところ、考案したモスバーガー兵庫ブロックから、

「小さな頃から当たり前のように食べていた「加古川かつめし」が、全国的にはあまり知られていなかったこともあり、このおいしさを多くの方に広めたいとの想いで、アイデアを応募しました。牛カツがやわらかく、オリジナルのデミグラスソースとの相性が抜群です。ぜひ全国の方に楽しんでいただきたいと思います」

とのコメントをいただきました。

加古川市のソウルフードかつめしがバーガーとなったこの一品をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

静岡・駿河湾水揚げ　桜えびコロッケバーガーはえびの香りが楽しめる一品

静岡・駿河湾水揚げ　桜えびコロッケバーガー

そして、次にいただくのが、国内では静岡県駿河湾でしか水揚げされないという、言わずと知れた静岡の名物“桜えび”をコロッケに使用した桜えびコロッケバーガーです。

一口食べてみると、桜えびの香りが口の中でふんわりと広がる上品な味に衝撃を受けました。ここまで食材の香りを引き出したハンバーガーはかつてあっただろうか、と新鮮味を覚えました。

そんな香りの決め手を探ってみたところ、桜えびコロッケだけでなく、味付けのえびクリーミーソースにも桜えびを使用していることから、食べたときに広がる品の良い香りを実現しているのだと知り、納得させられました。

考案したモスバーガー静岡ブロックからは、本商品について、「桜えびの漁が始まると、家庭でも季節を感じながらよく食べています。静岡といえばやっぱり桜えびなので、地元の食材で勝負しようと商品を考えました。桜えびはかき揚げのイメージがありますが、バンズにも合うようにサクサクのコロッケをメインにアイデアの原案を応募しました。小さなお子さまからご年配の方まで幅広い方々に食べていただきたいです」とのコメントをいただきました。

桜えびをふんだんに使ったコロッケをバンズに挟んだこのバーガーを食べて、桜えびの広がる香りを楽しんでみてください。

さて、今回の記事ではモスバーガーから発売された地域の名物を楽しめる二つの新商品を紹介しました。これらの商品は期間限定発売(9月13日～11月中旬)となります。

ハロウィンデザインパッケージ

ハロウィンデザインパッケージ

10月中はこのようなハロウィンデザインのポップなパッケージで提供しているお店も。食べに行くなら今がおすすめかも…？

この商品に関するお問い合わせは、以下の窓口までお願いいたしします。

お客様相談室：0120-300900

ホームページ：https://www.mos.jp/