レポート開催報告

12/09/21

農業体験でカップル2組が成立!「ムラ婚活」@長野県高山村 開催報告

 2012年8月25日(土)から8月26日(日)、「もっとも美しい村連合」に加盟する長野県高山村を舞台に「ムラ婚活@最も美しい村」が開催されました。高山村の農家や実業家の独身男性が都市部在住の独身女性を参加者に迎え、村を紹介・案内。農業体験、郷土料理実習、地産地消バーベキュー、観光や地元の方々との交流を通し、高山村における生活にふれてもらうことで、地域間・男女の「縁」を演出しました。
 カップリングシート記入を通じて、2組のカップルが成立。事務局から成立した2組へ、継続的な交流を目的とした特典(東京駅~長野駅間の往復新幹線チケット、遊園地ペアチケット、他)が贈呈されました。また、「村長を囲んだ座談会」では、二日間を通して村の魅力を体感した参加女性より、移住、就業、就農を希望する声も挙がりました。

案内役農家(抜粋)

 ●よっちゃん(28) 故郷で就農、農家一代目
ー取り扱い品目 リンゴ:7種
両親は会社員。静岡県の会社勤めを経て、故郷 高山村の美しい自然、食材など故郷の魅力を見直した後に就農。現在2年目。どうやって美味しいリンゴを作るか、試行錯誤と発見の充実した毎日。

 ●わくさん(40) 脱サラ後、家業へ
ー取り扱い品目 リンゴ:4種  ブドウ:2種
長野市と須坂市で15年程会社員生活の後、祖父から続く農業を継ぐ。就農2年目。収穫時のドキドキ感が農家の楽しみ。

 ●サトシ(25) 曽祖父から続く農家
ー取り扱い品目 リンゴ: 3種 ブドウ:約7種
曾祖父から続く農家。お客さんからの喜びの声はが努力やりがい。休日は友人と滝へドライブ。ふらっと温泉に立ち寄るのも好き。読書が趣味で、最近はもっぱらカメラにはまり中。

当日の様子 8/25(土) 初日

高山村へようこそ
 第二回「ムラ婚活@長野県高山村」。同村の観光情報を発信する「スパ・ワインセンター」での昼食から始まります。
 メニューは「こねつけ」や「にらせんべい」、「特製もろこしスープ」、「ソルガム入りハンバーグ」など。題して「ようこそ高山村のお昼ご飯」。その後、高山村産業振興課、小渕さんより簡単なご挨拶。同村は「日本で最も美しい村」連合に加盟します。村の四季が織りなす自然の美しさや景観条例への取り組み、特色のある温泉や盛んな果樹栽培についてをご案内。
 高山村の原風景に、参加女性は「コンビニが無さそう!」、「自然が綺麗で安らぐ」など、期待と不安、様々な声があがります。
   

|スパ・ワインセンターとは
村営施設で村の観光発信基地であるとともに、地場産品や温泉、自然環境等を活用した健康づくりなどアンチエイジングの考え方を取り入れた観光の拠点施設です。

「ムラ婚活」開会。男性陣と合流
 山田温泉の足湯広場にて男性陣と合流。「地球クラブ」所属、若手農家の先輩である内山さんが開会挨拶。「ようこそ高山村へ、良い交流の機会となりますように」。参加男女をリラックスさせる声がかかります。そして男性陣からも簡単なご挨拶。ここから男性二名と女性二名のグループにそれぞれ別れ、各イベントが進みます。都市部では味わえない自然のなか、少しの緊張感とともに「婚活」開始です。
   

|地球クラブ(農業後継者の会)について
地球クラブとは農業後継者の育成、明るい農業及び生活を築く事を目的に、昭和40年に設立された組織です。20名近くが加入。平均年齢は30歳代。

●おやきづくり
 「おやき茶屋 たちべり」にて、長野県の郷土料理である「おやき」の調理実習。女性陣はおやき作りを体験。具材の詰め方、皮の包み方などを学びます。おやきのバリエーション(焼き、蒸し)への質問など、都市部では馴染みが浅い「おやき」に興味が寄せられました。
   

プルーン収穫 農業体験 -その1-
 他県より長野県へ移住した村の先輩農家夫婦が営むプルーン畑へ移動。脚立に乗りプルーンを収穫。炎天下のなかの作業、汗を浮かべながら夢中になる参加者。もぎたてのプルーンを頬張り、収穫の喜びを味わいます。収穫後はお茶を飲んでひと休憩、先輩農家夫婦が参加女性向けに質疑応答。「例えば高山村に移住したら?」、「農家の嫁のイメージって?」などなど。実際の経験をもとに体験談をお話いただきました。「農業に興味ある?」といった質問には、半数近くが手を挙げる場面もありました。
   

●轟音「雷滝」
 「雷滝」は高山村の観光名所。名の通り、雷のような音を立てる豪快な滝。別名「裏見の滝」とも呼ばれ滝の裏側を通り抜けることが出来ます。ここで散策。水しぶきの中で涼を取り、ひと呼吸おきます。雄大な自然を眼前で体感する「雷滝」。「吊り橋効果」はあったのでしょうか?
   

プルーンジャム作り体験と地産地消バーベキュー
  標高1,500mに位置する山田牧場へ移動し、同牧場内のロッジ「Red Wood Inn」にて夕食バーベーキューの準備です。
 男性陣は火おこし、女性陣は先程収穫したプルーンを用いたジャム作りを学びます。「ジャム作り」が初めての女性が多く、「婚活」を忘れ夢中になる場面も。準備ができたら「一日目、お疲れ様でした!」と皆で乾杯。村でとれた野菜、特製ソーセージ、冷製スープを味わいます。同ロッジオーナー兼平さんは東京から高山村へ移住された一人。自身の体験談をお話いただき、この日の為のライトアップで、参加女性を歓迎します。
   

花火、「第一印象シート」の記入
 夕食会が程よく盛り上がった後は花火。参加者が童心に帰りながら交流を深めます。一日目、最後のイベントを終えた後は「第一印象シート」への記入を参加男女が行います。「まだ分からない」、「もっと知り合いたい」などの想いも交錯するなか、各自「気になる異性」の名前を記入し、初日は終了です。
   

当日の様子 8/26(日) 二日日

笠岳早朝トレッキング
 二日目最初のイベントは早朝トレッキング。自由参加ながらほぼ全員が参加となり、標高差約200mを登ります。道中はきつい階段が続きますが、ところどころで景観を男性陣が案内。トレッキングに慣れない女性に気遣いが見られる場面も。30分強で山頂へ到達。参加男性より「ムラのお漬物」が供され、ひと休みと記念撮影。パノラマの山々と溢れる緑に疲れも癒やされます。
   

ロッジでの朝食
 Red Wood Innへ戻り、目の前の山田牧場を眺めながらコーヒーで休憩。牧場ロッジの特製朝ごはんです。早朝から身体を動かしている為、会話も食も弾みます。「今日もよろしく!」二日目が始まります。
   

りんごの葉摘み 農業体験 -その2-
 二日目の農業体験はりんご畑。での「りんごの葉摘み」。「葉摘み」とは、りんごにまんべんなく陽を当てるために果実の周りの葉を摘む作業。りんごの特徴である綺麗な色付きに影響します。畑の持ち主である先輩農家や参加男性指導のもと収穫を控えた作業をお手伝い。村役場より用意された参加女性用の日差し避けの帽子が「農家の嫁」らしさを演出。二日目で緊張もほぐれ会話しながらの作業で手早いグループもちらほら。作業を終えた後、先輩農家よりリンゴジュースが振舞われ、「高山村の方言」や「りんご農家の一年」などを簡単にレクチャー。農業体験をより身近なものにするべく、勉強会です。
     

|りんごの仕事
・1月~4月(休眠期)剪定(せんてい)
 日光が良くあたるように、枝を切ったり間伐します。切った枝は集めて薪や炭にします。
・5月(開花)受粉
 りんごは同じ品種間では受粉しないので、蜂と一緒に、別の品種への花粉をつけます。
・5月~8月(肥大期)摘花・摘果
  たくさんの花が咲き、実がなります。そのままにすると小さいりんごにしかならないので間引きを行います。最初は花から始めますが、ほとんどは実で落とします。3回ほど、間をおいて園地をまわり、調度よい量まで落とします。
・9月~12月(収穫期)葉摘み、収穫、出荷
  早生、中生、晩生種と、順番に収穫します。それに合わせて葉摘み→玉回し→収穫となります。収穫後は個人で販売したり、市場へ出荷したりとそれぞれです。

※高山村の代表的な品種
早生種(9月)つがる
中生種(10月)秋映、シナノスイート
晩生種(11月)シナノゴールド、ふじ
 

●ぶどうの摘粒作業 農業体験 -その3-
 次はぶどう畑。「ぶどうの摘粒作業」を体験します。りんごと同じく収穫を控えたぶどう畑で行われるこの作業は、あまいぶどうを作るためのいわゆる間引き作業。農作業用のハサミを手に、10,000房!の広々としたぶどう畑で農業体験。腰を落とし、一面に広がるブドウを見上げる見慣れるぬ景色の特別感と、中腰の作業の大変さを味わいます。休憩後はアトラクション。「芝刈り機の試乗」が行われました。農家の方にとっては日常の「芝刈り機」ですが、見慣れぬ乗り物に参加女性が興奮する一幕も。
   

●「婚活」最後の食事。カップリングシートの記入。閉会
 農作業体験をふたつを終え、程よい疲れのなか、旅館「風景感」はなれ「朝日屋亭」で「高山村食材を用いた炉端焼き」の昼食。席次は初日の「第一印象シート」に即した形で設定。ドキドキ感とともに最後の食事となります。昼食後には「カップリングシート」の記入。事務局が回収します。「村での生活」をイメージすべく各イベントと男性陣との会話、それぞれを思い出しながら、最後の記入です。 昼食後は開会時の挨拶と同じく、先輩農家の内山さんより閉会挨拶が行われました。名残惜しい空気のなか、男性陣とはお別れ。後日行われる、当事者へ向けたカップル成立連絡や連絡先交換のアナウンス後、参加男女は継続的な交流を約束しました。   

●村長座談会
 男性陣と別れた後は参加女性のみで高山村役場へ移動し、村長を囲む座談会。 今回の「ムラ婚活」を通してうまれた、村への疑問、参加男性への感想!?をテーマに設定。村長がそれぞれ女性へ気さくに交流を交わします。
 「男性陣、素敵な方ばかりでした。ご縁があれば・・(29歳女性)」と言った話はもちろん。「魅力的な村。ぜひ住んでみたい!あの山の斜面で果樹を栽培したい!(23歳女性)」、「私はあの施設で働いてみたい!(31歳女性)」などなど、就農や移住、就業を望む様々な声があがり、予想以上の盛り上がりをみせました。
 そして、村長より最後のご挨拶。「お越しいただき有難うございました!」。
高山村役場をはじめ、地元農家を始めとした皆さん、他各施設の協力とともに参加女性を出迎えた「ムラ婚活」は、ここで幕を閉じます。 皆様お疲れ様でした。
   

・・カップルは二組成立!!
次回、「農業体験」にフォーカスした第三回目を実施予定です。
詳しくは以下ウェブサイトを御覧ください。

ムラ婚活@日本で最も美しい村
http://takayama.murakon.net/

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