11/12/15
若手農家と○○食べてお友達に!「ムラ婚活」開催報告
2011年11月26日(土)~27日(日)、「もっとも美しい村連合」に加盟する長野県高山村を舞台に「ムラ婚@もっとも美しい村」が開催されました。都内で働く20~30代の女性6名を迎え、村を案内するのは未来の農業を背負う若手農家の3名。観光をはじめ就農体験、郷土料理教室、地元の方々との交流を通し、高山村の魅力と農家の生活にふれてもらうことを目的としました。
参加女性の声
●若手農家への印象?
・最初は緊張したけど徐々に打ち解けられた。みんな個性豊かだな~と思いました。ガツガツしていなくていいと思いました。でももうちょっと積極的に話してくれた方がいいかも…?(デザイン関係 20代前半)
・皆さん農業という大変な仕事だと思いますが、目標を持って楽しんでやっている印象を受けました。20代の方で専業農家をやっている人に初めて会って、いろいろな話を聞けて、貴重な体験ができました。(映像関係 20代前半)
・農業に対して真面目で自分たちの「商品」について熱い想いをもっていて好感がもてた。自分たちの「シゴト」に責任と誇りをもっている点が魅力的。純粋でやさしい印象をもった。(デザイン関係 30代前半)
●高山村を知人にPRするとしたら?
・のどかでいいところ。自然豊かで、村の人もみんないい人たちです。
・村の人がみんな温かくて優しい、自然が沢山あって空気がおいしい、リンゴがおいしい、温泉がいい。
・自然に囲まれたキレイな村、若い人が農業を自ら頑張っている、人がとても親切であたたかい、温泉が楽しめる、食べ物がおいしい、冬はスポーツが楽しめる。
若手農家
●よっちゃん(28) 故郷で就農、農家一代目
ー取り扱い品目 リンゴ:7種
両親は会社員。静岡県の会社勤めを経て、故郷 高山村の美しい自然、食材など故郷の魅力を見直した後に就農。現在2年目。どうやって美味しいリンゴを作るか、試行錯誤と発見の充実した毎日。
●わくさん(40) 脱サラ後、家業へ
ー取り扱い品目 リンゴ:4種 ブドウ:2種
長野市と須坂市で15年程会社員生活の後、祖父から続く農業を継ぐ。就農2年目。収穫時のドキドキ感が農家の楽しみ。
●サトシ(24) 曽祖父から続く農家
ー取り扱い品目 リンゴ: 3種 ブドウ:約7種
曾祖父から続く農家。お客さんからの喜びの声はが努力やりがい。休日は友人と滝へドライブ。ふらっと温泉に立ち寄るのも好き。読書が趣味で、最近はもっぱらカメラにはまり中。
高山村の食
やきもち | 長野県を代表する郷土食、別名「おやき」。地粉で作った皮に野沢菜や大根、なす、山菜などを包んで、蒸したり焼いたりして作られる饅頭料理。 |
ひんのべ汁 | 信州高山村で知らない人はいない?!ふるくから各家庭に伝わる郷土料理。練った小麦粉を季節の野菜とぶた肉とともに煮込んで食べる鍋料理。いわゆる「すいとん」。 |
リンゴのワイン | 「信州高山さわやかリンゴ」を100%使用し醸造した口当たりの良いスイートタイプのワイン。リンゴのフルーティーな香りが特徴。王林66%、サンふじ34%でつくられる。 |
こねつけ | 高山村ごはんの一つ。余った白いご飯に小麦粉を加え、味噌ダレを漬けて焼きあげる米料理。ついつい手が伸びてしまうおやつとして、お茶うけとして人気。 |
詳細レポート(1/2)
11/26(土) 初日
●東京駅 集合・出発
6名の女性たちが東京駅に集合、長野県高山村へ出発。主催からの簡単な挨拶と説明の後、高山村の観光資料と、今回旅の案内人となる若手農家のプロフィールが配られました。
●高山村 「スパ・ワインセンター」 ウェルカムドリンク・挨拶
首都高速道、関越自動車道、上信越自動車道を抜け東京駅から4時間弱。須坂長野東インターより下道を30分程で「日本で最も美しい村連合」に加盟する長野県高山村へ到着。小休憩の後、小松菜、豆乳、バナナを用いた「季節のアンチエイジング生ジュース」が振舞われ、高山村産業振興課の小渕さんよりご挨拶。村魅力が案内されました。
※スパ・ワインセンター(スパイン)とは
村営施設で村の観光発信基地であるとともに、地場産品や温泉、自然環境等を活用した健康づくりなどアンチエイジングの考え方を取り入れた観光の拠点施設です。
●山田温泉 お食事処 「朝日屋亭」 昼食(若手農家と顔合わせ)
1796年創業の歴史深い旅館「風景館」のお食事処「朝日屋亭」にて昼食。囲炉裏で旅の疲れと暖をとりつつ、ひんのべ汁をはじめとした郷土料理に舌鼓。今旅の案内人となる若手農家との顔合わせを行いました。
|メニュー 先付け(まいたけのくるみ寄せなど)、小鉢、信州サーモンや岩魚のお刺身、天ぷら(リンゴや粟麩など)、ひんのべ汁、自家製味噌の焼きおにぎり、炉端焼き(地鶏・里芋・しいたけなど)、デザート(焼きマシュマロなど)、飲み物(高山村産の牛乳、コーヒーなど) |
●若手農家の畑 収穫体験など
若手農家の畑では、農家の一日の生活、脚立に乗ってリンゴ(旬のフジ)の収穫、リンゴの人気品種「シナノゴールド」の説明、もぎたてのリンゴを掌で割って味わう「畑の試食会」などを行いました。ブドウ畑の休耕地では枝を間引く際の苦労やコツ、パッケージ作業、出荷、販売までの流れを学び、果樹農家の生活の一端にふれました。
●村営施設 「松の湯荘」 郷土料理教室
袋いっぱいのリンゴを抱え村営施設「松の湯荘」へ到着。地元女性の宮川さんと増田さん※と合流。お二方が指南役となり、郷土料理レッスン。おやき(2種類)とけんちん汁(高山村流)を作りました。
※地元女性および、地球クラブ(農業後継者の会)について
宮川さんと増田さんは若手農家3名が所属する「地球クラブ」のOBのお嫁さん。地球クラブとは農業後継者の育成、明るい農業及び生活を築く事を目的に、昭和40年に設立された組織です。現在、22人が加盟、平均年齢は30歳代。
●夕食会 温泉 就寝
皆で作った2種類のおやきとけんちん汁。そこに加わるのは「こねつけ」やお漬物、サラダなど、村の皆さんが用意してくれた「家庭の味」。高山村産のワイン(ぶどう&リンゴ)とともに夕食です。若手農家の休日の過ごし方や、村に嫁がれた地元女性のエピソードに華が咲きました。途中、増田さんの旦那さんが輪に加わるなど村流のもてなしを受けつつ宴もたけなわ。星空のもと男性陣をお見送りしました。参加女性は源泉掛け流しのお風呂で旅の疲れを癒し、二日目に備え就寝です。
|メニュー けんちん汁、おやき(二種類)、落花生、ドライフルーツ、リンゴ、高山村ワイン(リンゴ、ぶどう)、他持ちよりの品・・・こねつけ、マカロニサラダ、金糸瓜の酢漬け、干し柿、フルーツのシロップ煮(リンゴ、ワッサーなど) |
詳細レポート(2/2)
11/27(日) 二日日
●山田温泉 旅館 「平野屋」 朝食・松の湯荘の片付け・フリータイム
朝は旅館「平野屋」の大広間の座敷で朝食。お米がおいしかったので、皆おかわり。食後はロビーに場所を変え、コーヒーのサービス。「昨日は楽しかったね~」と初日を振り返りながら、のんびりとした朝食をとりました。
|メニュー 長野米、須坂市「塩屋醸造の味噌」をつかった味噌汁、自家製きゃらぶき、焼き鮭、春菊の胡麻和え、ごま豆腐、茶碗蒸し、リンゴジュース |
●八滝&雷滝 観光
落差180M、8つの滝壺を作りながら落ちる「八滝」は紅葉名所として名高い「松川渓谷」の名瀑のひとつ。遠方から双眼鏡で眺めることはもちろん、遊歩道を降り滝壺に下ることも出来ます。
雷滝は松川渓谷の本流が雷鳴のような轟音を立て落下する豪快な滝。文字通りの雷のような音に参加女性、地元の若手農家も興奮。滝の裏側を通って散策することも可能で、別名「裏見の滝」と呼ばれます。
●山田牧場 ロッジ 「RedWoodInn」 昼食
標高1,500mに位置する山田牧場のロッジRed Wood Innにて地野菜をメインとしたコース料理での昼食。美味しい料理に会話も盛り上がりました。参加女性からは「昼食ワイン」のオーダーが入る一幕も。食後は牧場を散歩、集合写真の撮影。夜は広く星を見渡せることから、天体観測の場としても知られます。
|メニュー 地野菜のサラダとスープ、骨付き豚ロースのコンフィ、パン、アイガモ農法で作った有機米「善平米」と信州みそを使った焼きおにぎり雑炊仕立て、ガトーショコラとはちみつとバニラとアイスクリーム、コーヒーや紅茶など |
●スパ・ワインセンター 足湯 お土産購入 高山村発
里芋やねぎなど高山村産の旬の野菜、リンゴのお菓子やジャムなどを前にお土産探し、足湯を満喫し、地球クラブ会長である内山さんから閉会の挨拶。若手農家が女性陣をお見送りし、お別れとなりました。
12月内に別途ウェブサイトをオープン予定。長野県高山村の観光情報をご案内します。