岡山県の郷土料理|(選定料理)ママカリずし
- 隣の家に「ママ」を「カリ」に行くほど美味い! -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた岡山県の郷土料理。
酢と相性抜群のママカリを使った寿司です。ママカリはニシン科の魚で正式名は「サッパ」といい、背が青い15cm程の小魚。ママカリという名は、隣の家に「ママ(ご飯)」を「カリ(借り)」に行くほど美味しくて食がすすむということに由来します。
岡山県沖でママカリが多く水揚げされることから、寿司の他にも酢漬けや焼き物など、多くのママカリ料理が根付いています。
現在でも、お祝い事でママカリずしをたくさん作った時には、ご近所に配られることもあるそう。岡山駅や倉敷駅などでは、駅弁としてママカリずしが販売されています。
ママカリずしのレシピ分量:1人前 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
1. ママカリの背びれ、両面のうろこ、頭を落とし、腹わたを取りのぞきます。尾びれを残した状態で腹開きにし、両端の腹骨を包丁で切り落とします。表裏に軽く塩をふり、10~15分置きます。 2. ママカリを水洗いしてから酢洗いし、材料内[A]をあわせたものに30分程漬け込みます。その後ざるにあげ、水気を切った後、ママカリを酢飯とともに握り、完成です。 調理のコツ
味加減は好みで調整してください。手順2で漬け込む際に冷蔵庫でひと晩寝かせると、風味が良くなります。身が締まりすぎることを防ぐため、手順2ではしっかり水に漬け塩を抜くことが大事です。脂の少ない夏場は特に注意しましょう。お酒は日本酒、純米酒の冷が合うでしょう。
美苑寿司 店主 山本
|