長野県の郷土料理|(選定料理)信州そば
- そばの名産地、長野県で作られるそばの総称 -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた長野県の郷土料理。
そば粉と小麦粉を混ぜ、水を加えて、水回し(水をまんべんなくいきわたらせる)、こね、のばし、切りという工程を経て作るそば。そば粉が40%以上使われているもののみが、信州そばを名乗る事が出来ます。
そば作りの歴史は古く、江戸時代に広まったといわれています。そば作りには涼しい気候が適しています。そして、昼夜の温度差が大きいと、栄養がソバの実に運ばれやすくなることで、甘いデンプン質が作られます。この二つの条件を満たす信州は、昔からそばの名産地として知られていました。
長野県では各地でそば祭りが開かれており、その中でも松本そば祭りは3日間の総来場者数は約15万人と好評を博しています。
信州そばのレシピ分量:2人前 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||
1. そばつゆの材料を鍋に入れて一煮立ちさせ、布巾濾ししてから冷ましておく。 2. きのこは食べやすい大きさにカットし、1のそばつゆ100ccを【A】で割り、下煮をして冷ましておく。 3. 大根をよく洗ってから皮ごとおろし、軽く水気を切り、1と混ぜ合わせる。 4. たっぷりのお湯でそばを茹で、茹で上がったら面水(茹で上がったそばを冷ます冷水)につけ、ある程度の熱が取れたところで化粧水(氷の入った水)で一気に余熱を取って締める。 5. 4を器に盛りつけ、3をそばの上に乗せ、そばつゆを掛け、白ねぎお好みの薬味を添えれば美味しい信州そばの完成。 ![]() 調理のコツ
そばを美味しく召し上がっていただくには、挽き立て・打ち立て・茹で立ての三立てが大切です。茹で立てを食するには、そばつゆ・薬味・合わせもの(天ぷらや今回で言えばきのこ)を予め先にご用意いただくことが必要で、面倒でもこれを怠ると美味しくいただくことは出来ません。
肝心なのは面水(つらみず)と化粧水(けしょうみず)を手早く使いこなす事にあります。そばを食するのは日本の文化です。
是非、ご家庭でもそばを食す習慣を子供達にも伝えてください。
※温そばのつゆは、そばつゆ2:水またはだし汁3の割合で美味しくいただけます。
料理長 比嘉範夫
|