福井県の郷土料理|(選定料理)さばのへしこ
- 江戸時代から伝わる保存食、数ヶ月以上かけて作られる -
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた福井県の郷土料理。
塩漬けにしたサバをぬかに漬け込んだ福井県若狭地方の伝統料理です。
完成までに短くとも数ヶ月以上かかり、冬場の保存食として伝えられてきました。「へしこ」とは、魚を塩漬けにした後にぬか漬けにすることをさします。漬け込むことを若狭地方の方言で「へしこむ」といい、これがなまって、もしくは略されてその名が付いたとされています。サバをはじめ、イワシやニシン、フグなどで作る「へしこ」は江戸時代中頃が起源といわれています。
現在ではお茶づけや焼き物、パスタ、酒の肴としてなど様々な形で食べられています。
さばのへしこ茶漬けのレシピ分量:1人前 |
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1. だし汁に塩、薄口しょうゆを入れて火にかける。 2. ご飯を器に盛ってさばのへしこを薄切りにしたものをのせる。 3. お好みで海苔、あられ、ごま、三つ葉を散らす。 4. 1のだしを3にかけ、お好みでわさびを添えて出来上がり。 調理のコツ
へしこ自体は北陸の伝統保存食。古くから代々伝えられてきたスローフードのひとつで現在も一般の家庭でも漬け込まれている地元の日常食品。塩辛い中に旨みが凝縮されていて、お茶漬けのだし汁でちょうどいい味になります。これまた日本酒との相性が抜群です。
方舟 新橋店 料理長 金子
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