富山県の郷土料理|(選定料理)ぶり大根
- 出世魚「ブリ」を使う郷土料理は縁起がいい? -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた富山県の郷土料理。
ブリとダイコンをしょうゆや砂糖、だし汁などで甘辛く煮る料理です。
ブリは成長に伴って何度も名を変えることから、縁起のいい出世魚といわれています。富山湾では良質なブリが多くとれることから、照り焼きやブリのあんじゃなます(ブリを使ったなます)など、沢山のブリ料理が生まれ愛されてきました。
富山県の一部の地域では、娘の健康と娘婿の出世を祈願し、娘が結婚した年の暮れに、嫁ぎ先にブリを贈る風習があります。お祝いの席でよく食されるぶり大根は、冬に旬を迎える郷土料理として知られ、今では全国各地でよく食べられています。
ぶり大根のレシピ分量:4人前 |
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1. 大根を2.5cmの輪切りにし、米のとぎ汁を沸騰させたもので30分強、中火~弱火で下茹でする。 2. ぶりの頭とかまを切り分けて、軽く塩をふって30分おく。その後沸騰したお湯に入れて霜降りする。血合いや皮をよくあらい、残った血やうろこを取りのぞく。 軽く塩をふることで、余分な水分とくさみをとる。 3. 鍋に大根とぶりを入れ、水、しょうが、砂糖、酒、みりん、しょうゆを加え落とし蓋をし、強火にかける。 4. 20分ほど煮たら一度火を止めて冷ます。その後温めて味を調節する。 5. 白髪ねぎをのせて、完成。 お好みで、ゆずの皮やさっと茹でたひと口大のほうれん草を添えても美味しく召し上がれます。 ![]() 調理のコツ
これぞ日本海の冬の味覚の代表。この時期の脂の乗ったぶりと大根は一番の旬の食材の組み合わせ。淡麗な酒とも芳醇な酒とも合うマルチなアテ。煮ては冷ましを繰り返し、味をしみこませた大根は絶品です。富山県を代表する郷土料理です。
方舟 新橋店 店長 金子
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