東京都の郷土料理(選定料理)深川丼

- 味噌汁ぶっかけ丼。ササッと手早く栄養補給に -

深川丼

 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた東京都の郷土料理。

 アサリやハマグリ、ねぎ、油揚げなどで作られる味噌汁をご飯の上にぶっかけて作られる「深川丼」。同じ材料で作られる炊き込みご飯「深川飯」も存在します。

 江戸時代、深川(現在の江東区)は海に面しており、貝の好漁場でした。船上で手軽に食べられる栄養補給食として、漁師が作りはじめた「深川丼」。庶民の味としても、酒や大根を加えるなど、家ごとの工夫が行われ親しまれていました。

 現在では、清澄白河や門前仲町あたりで、深川丼を提供する料理店が立ち並びます。


深川丼のレシピ

 分量:1人前
ご飯1合
あさり剥き身120g
長ねぎ20g
油揚げ10g
刻み海苔適量
1個
(お好みで)
だし汁220cc
薄口しょうゆ20cc
みりん10cc
味噌8g
1.
だし汁に薄口しょうゆとみりんで味付けしスープを作る。斜め切りした長ねぎと細切りにした油揚げ、あさり剥き身を用意する。
2.
1で作ったスープに味噌を溶き入れ、強火で煮る。
3.
煮始めてすぐに、斜め切りしたねぎ、細切りにした油揚げ、あさり剥き身の順番で入れる。

※卵を入れる際は、あさり剥き身を入れた後に。

※あさりは国産が望ましい。良質なあさりが手に入らなかった場合は、事前に水で煮るのがおすすめ。
4.
約7分煮た後、温かいご飯にかけ、刻み海苔をふりかけて出来上がり。

※煮る時間について。1のスープが常温の際は強火で約7分。煮立たった状態であれば、強火で約2分が目安。

※3で卵を入れた場合は、食べ始めてすぐに卵を割らずに、約1/3食べたあたりで半熟の卵を割って食べてみて下さい。

※お好みで唐辛子やこしょうを入れてみるのもおすすめ。
調理のコツ
つけあわせには甘口昆布やらっきょう、寿司ガリ、たくあんがおすすめ。ビールはもちろん、日本酒や白ワインとの相性も抜群です。まかないで様々な味を試してみたところ、カレーパウダーを入れる深川丼と豆板醤を入れる深川丼が店員から好評でした。お作りになる際は、3の手順で材料を入れた後に、お好みでカレーパウダーもしくは豆板醤を入れ、そしてぜひ卵を入れてみて下さい。 
深川釜匠 店長 池畑