岩手県の郷土料理|(選定料理)ひっつみ
- 「ちぎって鍋へ入れる」おふくろの味 -

農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた岩手県の郷土料理。
小麦粉をこねて薄く伸ばしたものを手でちぎり、お鍋の中で季節の野菜とともにだしで煮込む料理。具やだしは季節によって様々であり、川魚や川のカニ、鶏肉、きのこなどを用います。
名の由来は、「手で引きちぎる」事を方言で「ひっつむ」と言うことから名付けられました。「ひっつみ」は、地域によって「とってなげ」、「はっと」、「きりばっと」とも呼ばれます。
なめらかで喉越しの良いひっつみは、老若男女の身も心もあたためてくれる岩手県ふるさとの味です。
ひっつみのレシピ分量:4人前 |
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1. ひっつみを作る。ボウルに小麦粉を入れぬるま湯を少しずつ加え、耳たぶ位までこねる。濡れ布巾で包み夏場なら1時間、冬場なら2時間寝かす。 ![]() ![]() ![]() 2. 鶏もも肉はひと口大に切る。白菜は食べやすいサイズに。にんじんは厚めの短冊切りに。しいたけは1/2枚に切る。しめじとえのきは石づきを取り、手で裂いておく。長ねぎは斜め切りに。 ![]() 3. ごぼうは笹がきにして水にさらしあく抜きしておく。 4. 鍋に材料内[A]を入れる。 5. 4が沸いたら、2と3を加え、ひと煮立ちさせる。 ![]() 6. 1の生地を薄くのばし、ちぎりながら鍋の中に落としていく。生地の色が透明になったら完成。 ![]() ![]() 調理のコツ
岩手県の家庭では鶏肉や豚肉、海の幸などお好みの材料を入れます。鶏肉を入れる際は岩手県の南部どりを試してみて下さい。煮込んでも固くなりにくいので、ひっつみにおすすめ。お酒は純米の冷があうと思います、このレシピでお作りいただくとあっさりした仕上がりになりますので。ひっつみの生地に色々練りこむと楽しみ方が広がりますね。例えば七味唐辛子やごま、カレー粉など。ひっつみにきなこをまぶして黒蜜をかけるなど、ひっつみスイーツにチャレンジするのも面白いですね。
南部どり 麹町店 料理長 相澤
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